次男の発熱は原因不明でしたので、毎日採血や検査をしていました。そのため、先生が毎日その結果を説明しにきてくれるのですが、その中で必ず説明されたのが、血小板の値でした。それを聞くと、あまり良くない結果でしたので、毎回心が沈みました。でも、明日はきっと上がると自分に言い聞かせ、なんとか自分を保っていました。
入院して4日目で転機が訪れました。点滴が漏れたので、差し替える前に看護師さんが次男をシャワーに入れてくれたのですが、その時、次男の足の付け根にかさぶたをみつけました。大きめのかさぶたに看護師さんは何か違和感を感じたようで、医師に話し、それにより原因がわかりました。その病名は、『ツツガムシ病』でした。ネットで検索しましたら、山林や草むらに生息しているダニの一種で、そのダニが病原菌を保有していて、そのダニに噛まれると発症してしまとのことでした。噛まれてから、5〜14日で症状が現れ、発熱、頭痛、倦怠感が出現した後、3〜4日後に体幹部に発疹が出るということでした。血液検査では、血小板減少、異形リンパ球出現などがあるそうです。
医師や看護師さんに山などに行ったかなどを聞かれました。地方なので、山に隣接する公園に行ったことを思い出しました。普段行く街の公園はいつも子供たちが遊んでいましたが、その公園は、山に隣接しているのでひとけがなく、散歩の人がたまに通るぐらいの公園でした。また、その時は半ズボンでしたかとも聞かれましたが、肌寒い日でしたので、厚めのジーパンを履かせていました。それでも刺されてしまったのです。
そして、すぐに抗生剤が切り換えられ、そこから劇的によくなりました。すぐに熱が出なくなり、食欲が戻り、血液データーも良くなりました。高熱が続き、ぐったりしていた次男をずっと見ていましたから、目に見えて元気になっていくのがわかりました。
退院の話しが出るようになったある日の夕方、次男が食べ終えた夕食の食器を片付けて、家に帰ることにしました。病院の駐車場に行くとちょうど太陽が沈む時間でした。少し暗くなり始めた夕焼けの空がとても綺麗で、とても心が癒されたのを覚えています。スマホで山や空の写真を撮りながら、なぜかこの時、これで辛いことは全て終わった、そんなふうに思えたのです。そして、子供と一緒に暮らせることはとても幸せなことだとその時改めて思いました。次男が退院してまた元の生活に戻ったら、子供と一緒に過ごす時間を大切にしていこうと思いました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。また投稿していきますのでよろしくお願いいたします。
コメント