暴力を受けた後

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 あの日の夜、夫は暴力を振るった後、眠くなった様で自分の寝室に何もなかった様に戻っていきました。

 やっと行った、そう思いながら長男を見ると、長男は、右足の足首を痛そうにおさえていました。何か悪い予感がしました。長男の足に湿布をして包帯を撒きながら、
「救急車呼ぶから、早く病院に行こう。」
私は何度も何度も長男に言いましたが、長男は、
「大丈夫だから。」
そんなやりとりを繰り返しているうちに、長男のおさえている手の力がふっと抜けてたと思うと、長男はそのまま眠ってしまいました。

 その夜、長男の寝顔を見ながら、足の怪我が大したことのないようにと祈ることしか出来ませんでした。その寝顔を今でも思い出します。

 次の日から、長男は学校に行きましたが、右足を引きずる様に歩いていました。長男に聞くと、
「歩くと痛い。」
と言うので、私が、
「やっぱり病院に行こう。」
と話しても、
「もうすぐ良くなるから、大丈夫。」
と言うのです。または、
「昨日より少しずつ良くなってるから。」
このやりとりが毎日続きました。

 2〜3日しても良くなる気配がなく、夫にも病院に連れて行こうと言っても、
「どうせ仮病だろ。」
と取り合ってもらえませんでした。

 足の怪我から1ヶ月しても症状はよくならず、長男の同級生のお母さんが見かねて、腕のいい整骨院を教えてくれたのです。長男も私より近所のお母さんの言うことは素直に聞けたようで、やっとそこの整骨院に行くと言ってくれたのです。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。今後も投稿を続けていきますので、どうぞよろしくお願いします。

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