苦悩の日々の始まり

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 2016年7月、その日まで私はどこにでもいる主婦だと思っていました。

 私たちは5人家族。夫公務員、私専業主婦、子供3人の5人家族でした。3人の子供は、皆男の子で、当時上から中1、小1、幼稚園の年少でした。

 夫と私たちの寝室は5〜6年前から、別々でした。夫の子供の夜泣きがうるさいと次の日の仕事に差し支えるという理由からです。その日の夜、夫は晩酌後、私たちの寝室に入って来ました。私はうとうとしていましたが、長男は横になりながら動画を見ていたかゲームをしていたかで、じゃまされると思ったようで、
「何で入って来るんだよ。」
とやや怒りながら言いました。

 その言葉で、夫は突然切れ、怒鳴りながら、長男を叩き出したのです。夫はその時、呂律が回っていなかったので、かなり飲んでいたと思います。長男は、仰向けのままでしたが、夫は、怒鳴りながら、叩いたり、蹴ったりしているのです。夫は180cm体重80kgとかなり体格の良い方なので、その体格の人から見下ろされ、暴力を振るわれると思うと長男は相当な恐怖だったと思います。

夫の呂律の回らないわめきは、いまから考えると、
「やってみろ、おら〜」
のような煽っているような言葉でした。

私は、体が硬直するのを感じながら、
「やめて、やめて、怪我する、やめて。」
と言うだけで精一杯でした。

長男は、
「警察に電話しろ。何やってんだ。早く。」
と叫んでいました。

私はますますパニックになりながら、夫の親に電話しました。義母に、
「Kさん(夫)が長男を叩いたり蹴ったりしているのでとめてください。」
義母はすぐに了解してくれ、夫と電話で話してくれました。(のちに義母は私は何も知らないと言い出しますが。)

 私が夫の母と話している間、夫は長男に出ていけと言いながら、嫌がってドアにつかまる長男の足を無理矢理引っ張って部屋から出し、階段から落としたのです。

 この時間がどのくらいだったか覚えていません。それから2年半後の離婚裁判で必要な情報だったので、その際に長男に聞いて見たところ、1時間半から2時間と言っていましたが、私は1時間前後と思っています。

 本当に、あの時の私の判断は間違っていました。なんであの時、長男に覆いかぶさって助けなかったか・・・。なんで警察を呼ばなかったか・・・。とても後悔しています。

 後に夫の自分は何も悪くないという態度、正当防衛だというトンチンカンな主張をするとわかっていたら、警察に電話していたのに。

 私は、世間体というより電話することで家族が壊れることが怖かった、家族全員を守りたかったのです。でも、夫は悲しいことに守るに値しない人でした。夫は自分を守るためには事実を捻じ曲げる人でした。このことがわかるまで、時間が掛かりました。そして1番大切な人を守れなかった。今でも悔やまれます。

 この日から、苦悩の日々が始まりました。同じ親であれば解ってもらえるだろう。本気でそう思っていました。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。読んでいただいた方々に感謝申し上げます。これからも投稿して行きますので、よろしくお願いいたします。

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