離婚後の生活〜父の異変3〜

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 父の奇行が『痴呆』ではなく、『うつ』から来るものとわかり、それなら薬を飲んでゆっくり治療を続ければ良くなると思っていました。父とも診察を待っている時間や薬をもらうまでの待ち時間でいろいろ話しが出来ましたので、すぐにそうなると思っていました。

 ところが、家に着いた途端また戻ってしまいました。もともとは、どちらかというときちんとしている人でしたが、物があちこちに出しっぱなしてあちこち歩き回るのです。もらってきた薬も1包飲んだばかりなのに他にも飲んだようで、空いた薬包が他にも2包見つかりました。そして、薬が効いて混乱しながら、眠ってしまいました。とりあえず、私はその日は帰りましたが、ちょっと目を離すと薬を何包も飲んでいるし、どうなってしまうのか不安でした。

 夜、兄が帰ってきてからも父は寝ていたので起こしたようですが、そういうちょっとした考え方のちがいもありました。私は、父が眠れる時に寝ていてほしいのですが、兄は夜眠れなくなるということで起こしたようでした。そして、いろいろ散らかっているのを片付けてと言ったようです。私は、『うつ』の人に『あーして、こーして』というのはタブーだと看護師時代の経験から知っていましたが、兄はそれがなかなか理解できないようでした。

 ただ、兄も一生懸命はやっていたし一緒に住んでいるのは兄なので、あまり私は出しゃばらず、兄の意向に沿うようにサポートしようと思いました。

 そして、父の行動を観察しているうちに、私は父の奇行は『うつ』からくる『焦り』なのではと思うようになりました。そうするとつじつまが合うのです。お店で缶詰を開けてしまったこと、いろいろなものを出しっ位ぱなしにしてしまうところ、全て焦りからきていると考えられました。

 その後も父の様子は変わりませんでした。いつも落ち着かない感じで、何かを探し続けたり、説明をしてもわからないようで時々怒鳴ったり、考えがまとまらないようでした。病院に連れていきたかったのですが、日中は行きたがらず、夜になると救急外来に行くというのです。夜は私はいないので、兄が病院へ連れて行ってくれていました。数回そのこと繰り返して、当直の先生が精神科の先生に連絡して、結局入院になってしまいました。

 最後まで読んでいただきありがとうございます。また投稿していきますので、よろしくお願いいたします。

 

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