離婚後の生活〜父の異変1〜

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 母の突然死で、父と兄は相当ショックを受けていました。私は母の死に関してお医者さんの治療方法に少し疑問を感じていましたが、それを父や兄に話したところで返って辛さが増すだけだと思い黙っていました。

 そんな中、父に異変が起こりました。通夜の後から、突然フリーズするようになったのです。立っているとたったまま、座っていると座ったまま突然5〜10分ぐらい動かなくなってしまうのです。話しかけてもその間は反応がないのです。そういうことが時々あり、脳に異常があるのかと心配で病院に行ってみました。しかし、特に異常はないということでした。

 葬儀が終わり人の出入りがなくなる頃、その症状がなくなり少し落ち着いたかに見えました。でも、このままでは終わりませんでした。

 母が亡くなってから、私は毎日実家に行くようになりました。洗濯や掃除や長男の食事の準備をしに行っていました。行くたびに父の奇行が目につくようになりました。洗面所が水浸しになっていたり、仏壇の線香たてに歯間ブラシが刺さっていたりしました。そして、ある日実家に行くと父がいませんでしたので、そのまま洗濯などをしていると父が買い物から帰ってきました。お店でお財布を無くしたので、買い物できずに帰ってきたとのことでした。なので、お財布をさがしにそのスーパーに行ってみました。店員さんに話すと父はお財布を忘れたので、取りに帰ったということでした。話しがくいちがっていましたので、また父に聞くと、
「わからない。」
というのです。店員さんは、
「もしお財布が見つかったら連絡します。」
と丁寧に話しを聞いてくれました。そして、父はそこで缶詰の封も開けてしまったとのことでした。店員さんも父の行動を病気だと感じたらしく、怒鳴ったりせず親切に対応してくれました。(今でもそのお店の対応に感謝して時々買い物に行っています。)私はお店の方に謝罪し、開けてしまった缶詰の代金を払いました。そして買い物したものを袋に入れていると、父はまた別の缶詰を開けようとしていました。その時はびっくりして止めましたが、父は母の死がショックで突然痴呆症を発症してしまったのだと思いました。これからどうしようかと心が重くなるのを感じました。隣人のことは気になる問題でしたが、それ以外は、やっと穏やかな生活が出来るかと思っていた矢先の出来事でしたので、まだ試練が続くのかと思い落ち込みました。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。また投稿していきますのでよろしくお願いいたします。

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